皆さんは、普段パソコンで作業をする時に傍らに飲み物を置いて作業をしていたりしませんか? 私もよくコーヒーを飲みながら作業をすることが多いのですが、先日、それで大失態をやらかしてしまいノートPCのキーボードを交換する羽目になってしまいました。
今回は自身の備忘録も兼ねて、その時の様子と合わせてPanasonic Let’s note CF-N10を例にノートPCのキーボードの交換方法について書いてみたいと思います。
そもそもの原因は・・・
そもそも、なぜそんな事になってしまったのかというと、私は普段からマグカップでコーヒーを飲んでいるのですが、ちょうどその日はコンビニで買ってきたカップのコーヒー(密閉容器でストローのついたやつ)を傍らに置いて作業していました。
すると、室温で温められた容器に内圧が掛かっていたのか、ふいに持ち上げた瞬間、ストローの先端からコーヒーの雫がピュッと飛び出したんですね。それがまた、運の悪いことにストローが作業をしているノートPCの方を向いていたもんだから、コーヒーの雫は綺麗な放物線を描きながらキーボードの上にナイスオンしてしまったわけです。
しかし、被害といってもたった数滴のコーヒー。見た目にも大した量ではなかったので、ティッシュペーパーで表面を軽く拭き取ってその場はやり過ごし作業を続行していました。ところが、しばらくすると様子がおかしなことに・・・。
複数のキーが常時連射状態になってしまい、まずいことに時間が経過するごとに被害は拡大し症状は酷くなる一方で、とても作業ができる状態ではなくなってしまいました。慌てて電源を落として綿棒やを爪楊枝の先にティッシュペーパーを巻き付けたものを使って、キーの裏側に入ってしまったコーヒーを清掃してみたものの時すでに遅しww そのまま一晩放置して乾燥させ翌日様子をみてみたのですが、どうやらキーボードはすでにご臨終の様子。
仕方がないのでキーボードを交換しようと思ったのですが、ネットで交換部品を探そうにもそのままの状態ではPCの起動時にランダムで思いもよらないキーが入力されてしまう状態なので、まずは不具合の出ているキーボードをPC本体から取り外さなければなりません。
キーボードを取り外す
バッテリーパックの取り外し
さて、それではまずノートPC本体の電源を落とし電源ケーブルを外した状態で、バッテリーパックの表面についている2つのラッチを内側にスライドさせロックを解除した状態を保持しながら、バッテリーパックを押し出すようにスライドさせてバッテリーパックを取り外します。
保護シールを剥がし、クリップを取り外す
次に、本体のバッテリーパック搭載部分に貼られている3箇所の保護シールを剥がし、3つのクリップを外します。
このとき、保護シールの粘着力が結構強いので小さめのマイナスドライバーやピンセットなどを使うと作業がしやすいですよ。
ちなみに、取り外すクリップはこんな形をしています。
キーボードを固定しているネジを外す
続いて、同じく本体裏側のキーボードを固定している4本のネジを取り外していくのですが、ここのネジは緩み止めのためネジ山にロックタイトが塗布してあるため非常に固くなっています。小さなネジなので、あまり力を入れすぎてネジの頭を潰してしまわないように注意しながら作業してくださいね。
キーボードを取り外す
キーボードは、部分的に両面テープで固定されているので少しづつ剥がしながら外していきます。また、スペースキーの付近には本体の基盤へと繋がるフラットケーブルがあり、キーボードの手前側は3箇所のツメを本体の切り欠きへ差し込むような形で固定されているので、キーボードを固定している両面テープを外したあとはやや上方へずらすように取り外すと外し易くキーボードのツメを折り曲げたりせずに取り外すことができますよ。
キーボードのツメは、下の画像のような場所に付いています。
キーボードのフラットケーブルを固定している保護シールを剥がし、本体に収納されているフラットケーブルの余長を優しく引き出したあと外したキーボードをパームレストの上に裏返して置いておきます。
キーボードのフラットケーブルを外す
キーボードのフラットケーブルを固定しているロックを小さめのマイナスドライバーなどを使ってスライドさせロックを解除してからフラットケーブルをそっと引き抜きます。
このとき、左側にある小さなコネクターが邪魔になるので外しておくと作業がし易くなります。キーボードを取り外したら、コネクターは元通りに繋いでおきます。
キーボードは、非常に軟らかく繊細なので取り外す際に注意していても簡単に歪んでしまいます。そのまま廃棄してしまう予定で作業をする場合はそれでも良いのですが、再利用を前提にキーボードを取り外す場合はかなり慎重に外していく必要があるので注意が必要になります。
これで問題のキーボードは外せたので、手持ちの外付けキーボードを繋いでPCを立ち上げてみると、どうやら本体には問題はなさそうなのでホッとひと安心。とりあえず、これでなんとかノートPCが使えるようになったので、新しいキーボードが手に入るまではこの状態で我慢ですね・・・ww
交換用の部品を調達
私の使用しているPanasonic Let’s note CF-N10は2011年のモデルなので、そろそろ部品の調達が難しくなっているだろうと思っていたのですが、ネットで探してみると数は少ないですが、まだ新品の交換部品を販売してくれているお店がありました。
今回は、Shop8888というお店を利用してみたのですが、対応も早く梱包も丁寧でとても助かりました。こちらのお店はPanasonic Let’s noteの修理や販売を専門にされており、キーボードの交換をお願いすることもできるそうなので自分でキーボードの交換ができない方にも心強いですよね。
補修用のキーボードの色は2色用意されており、純正色のキーボードも気に入っていたのですが、ネットで見かけた黒もまた雰囲気が変わっていて気になっていたので、今回は気分を変えて黒のキーボードを選択してみました。お店の対応も早く注文した翌々日には商品も到着し、さっそく届いた商品がこちらです。
商品は、ダンボール箱の中にエアーパッキンとともに梱包されており、商品自体は静電対策用のエアーパッキンで覆われていました。薄いパーツではあるものの非常にデリケートな部品だったため宅配便で送ってもらって正解でした。
新しいキーボードの取り付け
新しいキーボードの取り付けは、取り外した方法とは逆の手順で組み付けていくだけなので特に難しいところなどはありませんが、キーボード本体や下側に付いているツメの部分などはデリケートで曲がりやすいのでそっと丁寧に取り扱いましょう。
キーボードは、4本のネジと3つのクリップで固定されるので基本的に外れることはないのですが、両面テープを剥がした状態で取り付けるとキーボード右上の「O」や「P」のキーの周辺が少し浮き上がってフワフワしてしまいます。何かの拍子にキーボードの角を引っ掛けて曲げてしまう危険もないわけではないので、適当に浮き上がりそうな場所を市販の両面テープで固定しておきました。
キーボード復活
さて、新しいキーボードを取り付けて復活したPanasonic Let’s note CF-N10がこちらです。
キーボードが黒になり雰囲気も変わってなんだか良さげな感じじゃないですか?(笑)
不具合が起こった時には、「え~?あんな少量のコーヒーで~っ?」といった感じで正直信じられませんでしたが、ノートPCだって立派な精密機器なのだから当たり前ですよね。同時に、PCが使用不能になった時のあまりの不便さには本当に参ってしまいました。これについては、今後備えを考える必要がありそうです。
ともあれ、普段から何気なく使っているノートPCですが、ちょっとした気の緩みで場合によっては大損害にも繋がりかねませんから、今後は充分に気をつけて作業を行いたいと思います。みなさんも、パソコン作業中の飲み物の取り扱いには充分に気をつけてくださいね。それでは、最後までお読みいただきましてありがとうございました。
コメント