最近は、「あおり運転」に対する取り締まりの強化や処分の厳罰化などの影響もあってかドライブレコーダーの需要が急増しているため、各メーカーでも在庫の欠品が相次いでいるようですね。
さて、私も父の車に搭載されているドライブレコーダーを新しい物に交換するべくコムテックのドライブレコーダー「ZDR-015」を探していたのですが、2018年5月23日現在、インターネット通販の方は相変わらず在庫不足が続いているようで、基本的に「お取り寄せ」の店舗のほとんどは納期未定か店舗によっては数週間~数ヵ月も掛かるといった状況が続いています。
そんななかネットの口コミなどを見ていると、「オートバックスの店舗には在庫がある」という書き込みが・・・。そ、そんな・・・ほとんどのネット通販店舗で「納期未定」の状態が続くなか、そんな旨い話が・・・ありましたww
騙されたと思って、用事のついでに立ち寄ったオートバックスでまさかの在庫発見っ!!そこの店舗には2つの在庫があり、「お一人様、1個まで」という張り紙が・・・。「い、今買っておかなければ・・・」という消費者心理を逆手にとった店舗側の戦略だろうとわかってはいるものの・・・もちろん、飛びつきました( ̄▽ ̄;)
というわけで、無事に「ZDR-015」を入手できたものの、プラドへの取り付けはまだまだ先になりそうなので、まずは動作確認も兼ねて私のアルトに仮組して使用してみましたので少しだけご紹介させていただきたいと思います。
コムテック 「ZDR-015」
コムテックのドライブレコーダー「ZDR-015」とは、前方用と後方用の2つのカメラがセットになった2カメラタイプのドライブレコーダーです。
外観・セット内容
まず、パッケージの外観はこのような感じになっています。
次に、セットの内容ですが、フロント用とリア用の2つのカメラとそれらを連携させるためのカメラケーブル、自動車のシガーライターから電源を供給するためのシガープラグコード、取扱説明書の他にカメラの取り付けに使用する両面テープや脱脂クリーナーなどが付属しています。
また、映像を記録するためのmicroSDHCカード(16GB)は、あらかじめ本体にセットされた状態で梱包されています。
主な仕様や機能
「ZDR-015」に搭載されている機能や主な仕様については以下のようになっています。
以前書いた「あおり運転対策として前後方向を記録できるドライブレコーダーを取り付けたいと思います」という記事の中では、新しく購入するドライブレコーダーについて次のような条件を挙げていました。
- 記録解像度が「FullHD(1920×1080)」に対応していること。
- LED信号機に対応していること。
- GPSが搭載されていること。
- SDカードチェック機能が搭載されていること。
- ノイズ対策がされていること。
- 国産メーカーであること。
各項目についての説明は、内容が重複してしまいますのでここであらためて書くのは控えさせていただきますが、私の希望していた条件は全てクリアされていますし必要にして充分な仕様なのではないでしょうか。
それでは、簡単にではありますが各カメラの仕様やmicroSDHCカードに記録される動画ファイルの仕様などについても紹介させていただきたいと思います。
フロントカメラ
フロントカメラのイメージセンサーには1/2.7型 CMOSセンサー(有効画素数は最大で200万画素)が搭載されており、従来の1/3型 CMOSセンサーに比べてワンサイズ大きな物が採用されています。そのためか、現在78プラドで使用している「HDR-251GH」に比べて若干本体のサイズが大きく分厚くなっている感じがします。
また、フロントカメラにはHDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)やWDR(ワイド・ダイナミック・レンジ)といった画像補正機能があり、夜間やトンネルの出口付近など明暗の差の激しい状況で映像の「白とび」や「黒つぶれ」といった現象を抑えてくれます。ちなみに、リアカメラの撮影した映像にはHDR・WDRの機能は適用されません。
リアカメラ
リアカメラは、フロントカメラと比べてコンパクトな設計となっているので、リアウィンドウに設置してもルームミラーを覗いた時などに後方視界を妨げることもなさそうです。
前後方向を撮影できるドライブレコーダーのなかには、フロントカメラが200万画素なのに対してリアカメラが100万画素や30万画素といった仕様のものが数多くありますが、そんな中「ZDR-015」のリアカメラにはフロントカメラと同じく1/2.7型 CMOSセンサーが搭載されており、有効画素数も最大で200万画素と群を抜いています。
最近は、後方視界の映像も重要視されるようになってきていますし、前方と同じくらいの画質を求められるようになったということなのかも知れませんね。
映像や音声に関する仕様や記録時間について
microSDHCカードに記録される動画ファイルの仕様については以下のようになっています。
動画を記録できる時間は、使用するmicroSDHCカードの容量によっても異なってきますが、純正で付属している16GBのmicroSDHCカードを使用して、画像サイズを「Full HD」、フレームレートを「29.1fps」、画質を「高画質」に設定して記録した場合、目安としては約90分の記録が可能となっています。
また、対応するmicroSDHCカードは、4GB~32GBの容量に対応しており、SDスピードクラスは「class10」以上の製品を推奨しています。
記録した動画をパソコンで観るためには?
「ZDR-015」で記録した映像をパソコンで確認するには専用のビューワソフトである「ZDR-Viewer」を使用します。「ZDR-Viewer」は、コムテックのHPからダウンロードすることができ「PCVIEWER.zip」という圧縮ファイルをダウンロードしてデスクトップなど好みの場所で解凍するだけで簡単に使用することができます。
「ZDR-Viewer」では、記録した動画の再生の他に動画の上下、左右の反転や選択した動画の保存といった操作や、Googleマップを使用して映像が記録された位置や経路などを確認したり、Gセンサーのログを確認したりすることができます。
リアカメラの記録する動画ファイルについて
「ZDR-015」の記録する動画ファイルには少々癖があります。本体や専用ビューワソフトで動画を観るための仕様だと思うのですが、記録した動画を編集しようと思うとこれが少し問題になってしまいます。
私は、フロントとリアのそれぞれのサンプル動画を作成しようとした時に気になったのですが、「ZDR-015」はフロントとリアのそれぞれのカメラが記録した動画をひとつのaviファイル(コンテナ)に格納しています。
そのため、記録した動画を編集するためにはちょっとした手間が必要になるのですが、これについてはまた別な記事で詳しく書いてみたいと思います。
オプションで駐車監視機能も使えます
「ZDR-015」購入時に、ちょうど別売りの「駐車監視・直接配線コード(HDROP-09)」も売っていたので一緒に購入することにしました。「ZDR-015」は、この駐車監視・直接配線コードを使用することで駐車監視モードを使用することができるようになります。
付属の「シガープラグコード」を使用して電源を供給しても良かったのですが、「車の振動で差し込みが緩んで知らないうちに電源が落ちていた・・・」といったことを防ぐため、元々、直接配線で電源を取ろうと思っていたので助かりました。駐車監視モードでの記録モードには、「衝撃検知」や「常時録画」の他にも「タイムラプス撮影」という機能を使用することで長時間の記録もできるそうです。
しかし、駐車監視モードは車のバッテリーに負担を掛けることにもなるので、録画時間やバッテリーの電圧管理の設定などを調整しながら気をつけて使用した方が良さそうですね。
実際に走ってみました
動作確認のために私のアルトに仮組みして少し走行してみましたので、その時の映像を使ってサンプル動画を作ってみました。カメラの画角や画質などの確認の参考になりましたら幸いです。
フロントカメラの映像
フロントカメラで記録した映像はこのような感じになります。
リアカメラの映像
また、リアカメラで記録した映像はこのような感じになります。
使用してみた感想
実際に使用してみた感想としては、2カメラになったことで取付けの手間や配線の取り回しが少し増えますが、配線するといってもシンプルなものですし操作や設定も比較的わかりやすくて使い易かったと思います。
また、今回は動作確認程度しか使用していませんが、記録された映像も画角が広いため映像の湾曲はあるもののとても綺麗で見やすく「さすがコムテック」といった印象でした。「駐車監視機能」や「安全運転支援機能」などは、まだまだこれから取り付けて本格的に使用してみなければ何とも言えませんが、少しずつ試してみたいと思います。それでは、最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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