特定医療費受給者証の無い期間に支払った医療費の一部を払い戻してもらうには?必要な書類や申請の窓口について。

特定医療費の償還請求について

特定医療費助成制度の申請手続きをした日から、受給者証が手元に届くまでの期間に支払った医療費のうち、本来公費で助成されるはずだった部分の医療費については必要な書類を揃えて窓口に請求することで払い戻してもらうことができます。今回は、私が実際に特定医療費の償還請求の申請をした時のことをもとに、この申請手続きについて少し書いてみたいと思います。

ちなみに、特定医療費助成制度の申請手続きの方法については下の記事の中で書いていますので、また宜しかったら一度覗いてみてくださいね。

特定医療費の償還(払い戻し)ってどういうこと?

医師から指定難病であるとの診断を受けて、さらに特定医療費助成制度の対象に該当している場合、公費による助成を受けるために新規で特定医療費助成制度の申請をするわけですが、当然、窓口で申請をしてから実際に特定医療費受給者証が手元に届くまでの間は受給者証がありませんので、医療機関や調剤薬局では今まで通りに定められた負担割合で医療費を支払うことになりますよね。

その支払った医療費について、必要な書類と領収証などを揃えて窓口で申請することで、本来、公費で助成されるはずであった分の医療費を申請をした日まで遡って計算して払い戻してもらえるのです。

何を用意すればいいの?

今回は、請求申請のために以下のような物を用意しました。

  • 特定医療費請求書
  • 特定医療費証明書
  • 医療機関、調剤薬局の発行した領収証
  • 封筒(角形2号)
  • 切手 120円分

※自治体によっては、この他に特定医療費受給者証と特定医療費(指定難病)自己負担上限管理票の写し(コピー)の提出が必要になることもあるようです。

特定医療費請求書

医療費の払い戻しを請求する人の住所・氏名や振込先の金融機関情報などを記入するための用紙です。

この用紙は、特定医療費受給者証や自己負担上限額管理票が送られてきた時の封筒に同封されていると思いますが、都道府県のホームページからダウンロードすることもできます。

特定医療費証明書

この書類は、どの医療機関、調剤薬局でどれだけの医療サービスを受けたのかを証明する書類です。この用紙も、上記の請求書と同じく特定医療費受給者証や自己負担上限額管理票が送られてきた時の封筒に同封されていると思いますが、都道府県のホームページからダウンロードすることもできます。

この証明書は医療機関、調剤薬局に書いてもらう書類で、それぞれの医療機関、調剤薬局ごとに分けて作成します。

窓口は、クリニックや調剤薬局なら受付の事務員さんに、大きな病院などでは「医事課」や「文書センター」などで「医療費の償還申請に必要なのですが・・・。」と事情を説明すると受け付けてもらえます。当日の作成は無理なので、後日に郵送かまたは自分で受け取りに行くような形になるかと思います。

私の場合は、診断を受けた病院とそこに隣接する調剤薬局、かかりつけ医とそこに隣接する調剤薬局、入院や治療を受けた病院(入院と外来と分けて作成)と全部で合計6枚の特定医療費証明書を作成することになりました。

医療機関、調剤薬局の発行した領収証

特定医療費助成制度の申請を行った日から、特定医療費受給者証が手元に届くまでに支払った医療費の領収証です。

私の知り合いにも、診療が終わったらすぐに領収証を捨ててしまう方もみえますが、このように何があるかわからないですから、医療費なのど領収証はしばらくの間保管しておいた方が良いですね。

封筒(角形2号)1枚

私の住む地域の自治体では郵送での申請が可能でしたので、集めた書類を折り曲げたりせずに済むように角形2号の封筒を用意しました。

また、領収証の返却を希望する場合は、返信用に切手を貼り返却先の住所・氏名を記入した封筒を別途用意します。

※郵送での申請や領収証の返却は、対応していない自治体もありますので注意が必要になります。

切手 120円分

私は、書類の提出を郵送で行ったので必要でしたが、窓口で直接提出する場合は当然ですが用意しなくても大丈夫です。領収証の返却を希望する場合は、返信用の切手を用意しなければならないので合計で240円分ということになりますね。

余談になりますが、特定医療費証明書を郵送してもらったり、領収証を返却してもらったりと郵送費が意外とかかりますので、可能ならば自分で動いた方がわずかではありますが出費が抑えられますよ。

申請の窓口(書類の提出先)について

申請の窓口(書類の提出先)は、保健所であったり自治体の中に給付関係の窓口があったりと、都道府県によって対応が異なるようですので、都道府県のホームページで「特定医療費 償還」などで検索すると情報がみつかるかと思います。

ちなみに、私の地域では自治体の中に給付関係の窓口がありホームページに提出先が明記されていましたので、そちらへ郵送しました。書類に不備などがなく申請が承認されれば、申請から2~3ヶ月ほどで指定した口座へとお金が振り込まれると思います。


どうでしょう?「特定医療費助成制度の申請」の時も、いろいろと書類を揃えるのが面倒でしたが、今回も負けず劣らず面倒ではなかったでしょうか?ww

しかし、私の場合、受給者証が届くまでの間に入院や検査がありましたので結構出費が嵩み、結果的には数万円も払い戻してもらえました。お蔭様でその後のお薬代や診察代がかなり助かりました。

病気になるまでは、このような制度があることすら知らずに過ごしてきましたが、このようにいろいろなかたちで助けてもらいとても感謝しています。それでは、最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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コメント

  1. RAM より:

    特定医療費の償還で検索してこちらのページに辿り着きました。
    分かり易く説明してあり大変参考になりました。
    まだ受給者証は届いてないのですが、特定医療費証明書を病院や薬局で
    書いて貰う場合、手数料などの費用は掛かるのでしょうか?

    • nobiinu より:

      RAMさん、コメントいただきましてありがとうございます。
      ご質問の特定医療費証明書についてですが、私が作成(・・・というより持参した用紙への記入)をお願いした病院や薬局の場合は郵送にかかる切手代の他に手数料などは掛からなかったと記憶しています。しかしながら、病院によっては文書料などの手数料が掛かる可能性もあるかと思いますので、書類の作成を依頼される際は各病院の医事課や調剤薬局の受付カウンターなどで確認をお願い致します。受給者証が早く届くと良いですね。

  2. 信州ジムニーおかん より:

    息子(22才)が指定難病で特定医療費受給者証を取得したのですが、ソーシャルワーカーさんの口頭での説明が頭に入らずで特定医療費の償還の手続きがわからず、検索したらこちらのブログに辿り着きました。
    とてもスッキリしたレイアウトで説明もわかりやすくて助かりました。
    本日、無事に手続きが完了。来月には指定口座へ振り込まれるとの事でした。
    本当にありがとうございました。

    • nobiinu より:

      信州ジムニーおかんさん、コメントしていただきましてありがとうございます。拙い文章ではありますが、少しでもお役に立つことができたみたいで私もとても嬉しいです。
      無事に申請をすることができて本当に良かったですね。信州ジムニーおかんさんも息子さんも、これから治療や通院などいろいろと大変だとは思いますが、あまり頑張り過ぎないようにお身体に気をつけてくださいね。
      こちらこそ、コメントをいただいたことで大変励みになりました。これからも、少しずつではありますが更新を続けていきたいと思っておりますので宜しくお願い致します。

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