持病の検査入院などもあって、フォグランプを取り外したまま中途半端な状態となっていた我が家のプラド(KZJ78W)ですが、私の方の検査も一通り無事に終わってひと段落したので、先日、やっと新しい物へと交換することができました。
錆びっ錆びでボロっボロだったCIBIEのフォグランプを取り外している様子については、下の記事の中で書いていますので、宜しかったらまた一度覗いてみてくださいね。
新しく取り付けたランプは?
さてさて、今回新しくフォグランプを選ぶにあたっては、前提として「当初のデザインをなるべく維持したい」という思いもあったので、丸型で格子状のストーンガードが付いた製品を探してみたのですが、これがまたなかなか良さげな物が見つからない。
いつものように、ネットを利用してあちこちと探し回ってはみたのですが、フォグランプ自体は補修用の物も含めて沢山の製品が売られているものの、わりと小型の物や四角い形をした物が多く、CIBIEと同じような直径20mm程度の大きさで格子状のストーンガードストーンガードを備えた物となると、そう簡単には見つかりませんでした。
そんな中で目に留まったのが、IPFの「968 ハイブリッドリフレクター」というランプ。リフレクターの色は、ゴールドとクリア(シルバー?)の2種類のタイプがあるのですが、今回はゴールドの方を選択しました。
ちなみに、IPF株式会社とは、群馬県にある自動車照明部品などを手掛けているメーカーで、70年もの長い歴史を持ちモータースポーツなどでも実績のあるブランドです。
IPF 968 ハイブリッドリフレクター(S-9681)
今回購入した968 ハイブリッドリフレクターは、フォグランプとはいっても厳密にはドライビングライトというランプの部類に入ります。まぁ、そのあたりのお話は書き始めると話がややこしくなってしまうので、ここではちょっと省かせてもらうことにして、とりあえず届いた商品がこちらです。
セット内容
商品の内容としては、ライト本体の他にスイッチやリレー、ワイヤーハーネスと合わせて配線に必要な小物類まで入っており、おおよそ取付に必要になりそうな物が揃っていました。それこそ、本体やリレーを固定してしまえば、あとはカプラーやギボシ端子を繋ぎ合わせるくらいで、特に面倒くさい作業も無しで取付できてしまいそうなくらいです。
ただ、セットに付属しているスイッチを触ってみた感想としては、ちょっと華奢な感じで耐久性に不安を感じたので、場合によっては既製品のしっかりとした物に交換した方が良いかもしれませんね。
さて、そんな至れり尽くせりの付属品が用意されていたのですが、CIBIEのフォグランプとIPF 968に付いているバルブを見比べてみると、それぞれ「H1」と「H3」というタイプでバルブの形状こそ異なるものの、同じ定格12V-55W仕様ということだったので、今回は付属品のリレーやハーネス類を使用するのはやめて、純正のカプラーと配線を流用して取り付けることにしました。
・・・というわけで、今回の作業は、配線作業なしでランプ本体を固定するだけになってしまったので、フォグランプの配線作業について検索していてここへ辿り着いた方々には申し訳ないのですが、作業内容についてあまり参考にならないかもしれませんww
外観
それでは、本体の前面から順番に968 ハイブリットリフレクターの外観を見てみましょう。ライトの前面には表面を保護するためのカバーが被せられています。
あ・・・リフレクターの拡大画像撮るの忘れた( ̄▽ ̄;)
レンズはクリアで、リフレクターは綺麗なゴールドをしているのですが、作業に夢中になっている間に写真を撮るのを忘れてしまいましたww また今度、良い写真が撮れたらアップしておきますね。
お次は背面です。CIBIEのフォグランプは背面の素材が金属製だったのですが、今回のIPF 968は樹脂製になっていますねぇ。サイズもひと回り小さくなっていますし、本体の大部分が樹脂製ということもあって重量もずいぶんと軽そうです。その分、走行中の振動にも強そうですが、耐候性や強度といった部分ではどうなのか少し心配ではあります。そのあたりは、これから様子を見ていくしかないでしょう。
続いて、本体の根元部分には、固定用にM10ナットと上下の角度調整用にM8ボルトがついています。本来、このIPF 968を取り付けるには、下穴に直径10.5~11mmの穴あけ加工が必要になるのですが、幸いなことにCIBIEのフォグランプと固定ボルトのサイズが同じということで、今回は取り付け穴をそのまま利用して作業を進めることができます。
各部の寸法
本体の大きさは、幅166mm×高さ177mm×奥行75mmとCIBIEのフォグランプに比べて薄型でコンパクト。これなら、発熱対策のために後ろ側にスペースも取りやすいですし、取付にも自由度がありそうです。
968用ストーンガード(G-968)
968には、純正でライトの表面を保護するための白いランプカバーが付属しています。もちろん、これだけでも飛び石による傷や破損からライトを守れるのですが、やはりCIBIEのような格子状のストーンガードが気に入っていることもあって、今回、別売りで用意されている968用の黒いストーンガードも一緒に購入しました。
フォグランプの取付方法
それでは、フォグランプを取り付ける工程を一つ一つ順を追って見ていきましょう。取付といっても取り外した時と逆の手順で組み付けていくだけですけどねww
CIBIEの配線を流用する
さて、968の背面から出ている配線には、購入時から付属のワイヤーハーネスと接続するために「ギボシ端子」という金具が取り付けられています。ギボシ端子とは、配線と配線を繋ぎ合わせるための端子の一種で、オスとメスの異なる形状の金具が組み合わさって一対となるように作られています。せっかくなのでこれを利用しない手はありません。
そこで、プラドの車体側から来ている純正フォグランプ用の配線を利用するために、CIBIEのフォグランプに付いているカプラーを配線ごと流用していきます。まずは、画像の部分から出ている配線をニッパーなどを使って切断します。また、配線に被さっているビニールチューブも、配線の保護のためにそのまま使います。
次に、切り取った配線に968側のギボシ端子に合わせてそれぞれオスとメスのギボシ端子を取り付けていきます。また、繋ぎ合わせる配線の色については、今回の場合、マイナス側は黒い線同士をプラス側は白い線と赤色の線を繋ぎ合わせるように端子を取り付けます。
ちなみに、DIYでよく使う配線の色について、アース(黒)や常時電源(黃)、アクセサリー電源(赤)など代表的な配線の色というものはあるのですが、それらに当てはまらない状況もよくありますので過信や勘に頼りすぎるのは考えものです。あまり良くわからない場合は、面倒くさがらずにテスターで調べたり、ネットで配線図などを探すようにしましょう。
ギボシ端子を配線に取り付けるには「かしめ(圧着)」と呼ばれる方法を用い、端子をかしめるための道具のことを「電工ペンチ」とか「圧着工具」などと呼びます。
私が愛用している電工ペンチは下の画像のマーベル 電工ペンチ「NO.600A」。工具の精度も良く、ギボシ端子や平端子の圧着はもちろんのこと、配線の切断から被覆むき、細めのボルトの切断まで自動車のちょっとした電気配線の作業なら、これ一本でだいたい間に合ってしまいます。
また、これから自動車のオーディオ交換や電装品の取付などのDIYを始めてみたいと思っている方には、良く使いそうな種類の端子と電工ペンチがセットになった商品が、カー用品店やホームセンターなどで販売されているので、そういった物から始めてみると道具選びや端子選びで迷うこともないのでオススメですよ。
ギボシ端子のカシメ(圧着)の方法については、ここでは割愛させていただきますが、また機会があればそのような事柄も記事にして詳しく説明していければと考えています。
ギボシ端子を接続し配線を保護する
無事にギボシ端子の圧着が完成したら、改めて接続する配線どうしの色が間違っていないかしつこく確認しながらギボシ端子を接続します。フォグランプ側の配線にも、再利用した配線にも配線保護のためのビニールチューブが被せられているのですが、念の為、飛び石などによる損傷も考えて、さらにコルゲートチューブを被せてガードしておきました。
コルゲートチューブとは、配線を束ねたり傷などから保護するために、配線の上から被せる樹脂製のチューブで「配線チューブ」などの商品名でカー用品店やホームセンターなどで売られています。
今回のように飛び石による傷などから配線の被覆を守ったり、エンジンルーム内の輻射熱から配線を保護したりする他にも、雑然としがちな配線を束ねてスッキリと整理整頓したりとDIYでは何かと出番の多い材料です。
バッテリーのマイナス端子を外す
準備のできたランプ本体をいよいよ車体に取り付けていくわけですが、ここでやはり忘れてはいけない工程があります。電装品を取り付けたり取り外したりする時には必ずバッテリーのマイナス端子を外しておくように気をつけましょう。
今回は、配線といってもただ単にカプラーを繋ぐだけのことですし、余程変な事でもしない限り心配はないと思いますが、何かの拍子にショートを起こしたりといった事だってあるかもしれません。素人が趣味で行う作業だからこそ、怪我や事故のないように安全の確保だけはしっかりと行ってDIYを楽しむようにしたいですね。
本体を固定する
ランプ本体の取り付けは、純正フォグランプの付いていた取り付け穴をそのまま再利用するので、特に加工することもなく楽々とボルトオンで取り付けることができます。
取付けは、付属のM10ナットとスプリングワッシャーなどを使って、画像で示した場所に固定していきます。
その後、バンパーの隙間から車体側から来ているカプラーまで無理のないレイアウトで配線を這わせていきます。カプラーは、向きが違っていると挿入できないような構造になっているので、間違うことはありませんが一応確認しながら左右のカプラーを接続していきます。
また、余った配線はそのままにしておくと、走行中の振動で擦れたり何かに引っ掛かったりとトラブルの原因になるのでタイラップ(結束バンド)を使って適度な余裕を持たせて固定しておきます。
ランプの照射角度の調整はまだこの時点では行わないので、本体の根本に付いているM8ボルトを緩めて適当な角度に調整しておくだけにします。
あとは、バッテリーのマイナス端子を元通りに戻したら、これでランプの取り付けは完了です。点灯確認もしましたが、ちゃんと問題なく点灯するようです。純正の配線を利用しているので、当たり前といえば当たり前なんですけどねww
取付完成
元々、プラドに付いていたCIBIEのフォグランプが直径約200mmと割と大き目なのに対して、今度のIPF 968は直径約166mmと結構小さ目。ひょっとしたら、見た目がちょっとアンバランスになってしまうのではないかと少し心配していたのですが、実際に取り付けてみるとそれほどでもなく、ストーンガードを取り付けてしまえば、ほとんど違和感のないサイズ感でした。
デザインも、ストーンガードが少しレトロな雰囲気を残しながらもクリアレンズとゴールドのリフレクターでとてもゴージャスな感じです。ひとまず、取付も完了したので付属の白いランプカバーやストーンガードと合わせたりしながら、ちょっと記念撮影ww
まずは、何も装着していない素の状態がこちら。
そして、ランプカバーを装着した状態がこちら。
さらに、ストーンガードを装着した状態がこちらです。
角度の調整と配光パターンについて
暗くなるのを待って、実際にライトを点灯させてみて照射の具合を見ながら少し角度を調整してみましたので、以前使っていたCIBIEと比べながらちょっと感想を・・・。
まず、明るさに関しては断然968の方が明るいのですが、配光パターンに関してはCIBIEの方がフォグランプ配光ということもあってバランスが取れていて良かったかなと思います。やはり、968はスポット+ドライビング配光ということもあり、少し横方向の照射範囲が狭く感じました。
また、前よりも明るくなったのは良いのですが、逆に周りの歩行者や対向車の方々に迷惑にならないようにと考えながら照射角度を調整するのに少し苦労しました。というのも、968のリフレクターは、ややワイドなドライビング配光と範囲の狭いスポット配光の特徴を併せ持っているハイブリットリフレクターで、配光パターンも横は左右約8m、前方は90m近くまでの範囲を照らすような形になっています。
そのため、ただでさえ取付位置が高めになってしまうRV車で真っ直ぐ前に向けて取り付けてしまうと、それこそ、歩行者や他の車両を眩惑しまくって迷惑極まりない車両になってしまいます。それに、我が家のプラドでの使用目的は、あくまでもヘッドライトの補助的な役割なので、ここはあえて照射角度をかなり下目に設置しておき、あとは実際に走っては微調整を繰り返し、少しずつ程よい角度を探っていけば良いかなと考えています。
新しくフォグランプを取り付ける場合に気を付けたいこと
今回は、元々装着されていたフォグランプを特に加工などもせず同等の製品と交換しただけなので、おそらく車検なども問題なく通ると思うのですが、元々フォグランプの装着されていない車両に新たに追加でフォグランプを取り付けようとする場合は、少々注意が必要になります。
というのも、後付けのフォグランプ(前部霧灯)を車検に対応させるためには、国土交通省が定める「道路運送車両の保安基準 第33条」というルールに従って装着されていなければならないのですが、車両の製造された年月日によって取り決めが細かく細分化されており、その内容も非常に複雑でわかりにくいため、適当に取付けてしまうとフォグランプを付けたがために車検に通らなくなってしまうということにもなりかねません。
そのため、新たにフォグランプを取り付けようといった場合には、入念に下調べをしてから作業に取り掛かるようにした方が良さそうですね。とはいえ、うちのプラドもひょっとしたら車検に通らない可能性もあるので、もしも駄目だったら、それはまたその時に考えようと思っていますけどねww
最近は、新型コロナウイルス感染症の影響で外出も憚られる状況が続いています。皆様、体調の方は大丈夫ですか?こんな時は、ひとり気ままに愛車の手入れなどに没頭しながら少しの間だけでも嫌なことを忘れる時間を作ることも、ストレスを溜めないように過ごすひとつの方法かと思います。
でも、何事も無理をせず怪我のないように気をつけて楽しんでくださいね。今回も、最後までお読みいただきましてありがとうございました。それでは、また。
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