長野県下伊那郡にある管理釣り場「平谷湖フィッシングスポット」でエリアトラウトを楽しんで来ました。

平谷湖フィッシングスポット 第1エリア( 川側 )

季節もすっかり秋めいてきて朝夕の冷え込みも少し肌寒く感じるようになった10月の中旬、体調の良さそうな日を見計らって春頃からずっとお預け状態になっていたリハビリ釣行を決行するため、長野県下伊那郡にある「平谷湖フィッシングスポット」に行って来ました。

平谷湖フィッシングスポットって?

平谷湖フィッシングスポットとは、愛知・岐阜・長野の3県が接する県境からほど近い長野県下伊那郡平谷村に位置するトラウトの管理釣り場です。現地の標高は約960mと比較的高い地域にあるため雪深くなる冬期には閉鎖してしまうのですが、反面、夏場の気候は平地に比べ冷涼で涼しく快適に釣りを楽しめます。

平谷湖フィッシングスポットの利用料金や営業時間などの基本情報は以下のようになっています。

営業時間と利用料金

営業開始の朝7時から終了の夕方5時までまるっと1日釣りが楽しめる「1日券」の料金は、平日利用で大人3,800円、女性と小学生以下は2,800円、土・日・祝日に利用の場合は大人4,300円、女性と小学生以下は3,300円になっています。その他にも「半日券」や1時間単位で釣りが楽しめる「時間券」など釣り人のニーズに合わせた料金設定があり、別料金でルアー・フライタックルやラバーネットのレンタルサービスもあるので手ぶらで訪れても釣りを楽しむことができますよ。

また、チケットの購入時に追加で300円を支払うことで、平谷湖フィッシングスポットからほど近い「道の駅 信州平谷」という道の駅の敷地内にある「信州平谷温泉 ひまわりの湯」の利用券を購入することができます。ちなみに、JAFの会員優待情報をチェックしてみたところ平谷湖フィッシングスポットさんはJAF 日本自動車連盟と優待協定を結んでいるそうなので、チケットの購入時にJAFの会員証を提示することで1日券が200円引になるみたいですね。

※料金設定や割引については2018年10月29日現在の情報です。価格などの情報は改定になる場合も考えられますので、詳しくは平谷湖フィッシングスポットのホームページにてご確認をお願いいたします。

営業期間

エリアの営業期間についてホームページを見てみると4月上旬から12月上旬までとなっているのですが、冬期には湖面が結氷してしまうこともあるため現地の気候条件によっては期間が多少前後することもあるそうです。お出掛けの前には必ずホームページやブログで現在の状況を確認することをおすすめします。

また、ホームページやブログでは当日の天候や気温・水温の他に、前日の最高気温・最低気温、最高水温・最低水温、湖の透明度といったデータが確認できるので、釣行前の情報収集にはとても有り難いですよね。

駐車場

敷地内には、無料で利用できる駐車場が国道418号線沿いに2ヵ所と管理棟横の道をはさんだ反対側に1ヵ所の計3ヵ所があります。この日は、平日ということもあり第1駐車場もそんなに混んではいなかったので助かりました。駐車場は、きれいに整備されており駐車枠も広くゆったりしているのでとても利用しやすかったですよ。

アクセス

平谷湖フィッシングスポットは、名古屋から車で約1時間半~2時間ほど距離にして100kmちょっとと比較的アクセスも良く、名古屋方面からだと長久手市の辺りから猿投グリーンロード を抜けて 国道153号線をずっと辿って行けば平谷村まで行くことができます。しかし、紅葉の季節など行楽シーズンの週末などは時間帯によっては香嵐渓を訪れる観光客の方達による渋滞に巻き込まれる可能性もあるので少し注意が必要かも知れません。

また、ナビの交通情報を見ていて少し気になったのですが、国道418号線は時々通行止めになる場合もあるようなので、お出掛けの前には現地周辺の道路状況についてチェックしておいた方が良いかもしれませんね。

まずは受付へ

平谷湖フィッシングスポット 管理棟
受付カウンターのある管理棟では、ルアーやラインなどの消耗品も販売されています。

朝一からとんでもない目に会いながらもなんとか現地に到着することができたので、まずは受付のある管理棟へ行き料金を支払ってチケットを購入します。今回は、約一年半ぶりの釣りということもあり時間を気にしないでゆっくりと釣りを楽しみたかったので迷わず1日券を購入しました。

ちなみに、チケットの購入時に管理釣り場のレギュレーションを確認しスタッフから同意を求められるのですが、もしもわからない事があってもスタッフの方に尋ねれば親切に教えてもらえるので大丈夫ですよ。また、平谷湖フィッシングスポットの場合は、管理棟から階段を降りてすぐの場所に詳しいレギュレーションが書かれた立て看板があるので釣りの最中にいつでも確認することができます。

平谷湖フィッシングスポット 第1エリア横のレギュレーションの立看板
管理棟前の階段を降りたところにはレギュレーションの書かれた看板があります。

管理釣り場には、だいたいどこも同じようなレギュレーションがあるのですが、なかには独自のルールを設けている管理釣り場もありますので、はじめて訪れる管理釣り場では事前にホームページなどでレギュレーションの内容を確認するようにした方が良いですね。

ちなみに、管理棟はレストハウスにもなっており温かい食事が提供されている他、ルアーやラインなどの消耗品や小物類などの物販も充実しています。また、トイレは管理棟の屋内にあるので寒い季節にも快適に利用することができ、レストハウス前には自販機コーナーや休憩所も用意されているなど設備も行き届いています。

平谷湖フィッシングスポット 管理棟横の休憩スペース
食堂の前には自販機の設置された休憩コーナーが用意されている。ひさしもあるので急な雨でも安心。

いきなりエキスパートエリアへ

チケットも購入したので早速釣り開始です。久し振りの釣りということもありしばらくの間ロッドを握っていなかったので、まず最初はリハビリがてらビギナーズエリアでキャスティングの練習から始めようとも思ったのですが、意外にも朝一のエキスパートエリアに誰も入っていなかったので少し無謀とも思えたのですがエキスパートエリアから挑戦してみることにしました。

平谷湖フィッシングスポット エキスパートエリア( 川側 )
トーナメントエリア側から見たエキスパートエリア。他のエリアに比べ水深があり、水中島や水車による水の流れなど変化がある。

まずは、Evo-SPOON 2.5gのオレンジから様子見。誰もいないエキスパートエリアでひとしきり竿を振ってみたのですが、トラウト達が追って来てはくれるものの口を使うまでには至らず、その後スプーンの重さを2.0gに落としてみたりカラーを暗めにローテーションしてみたりしたものの、結局朝一の時間帯はバイトが一回あったのみでトラウトの顔を見ることができませんでした。

今回、割とお値打ちな価格でまとめ買いしたEvo-SPOONですが、実際に使ってみるとなかなか安定した良い泳ぎをしてくれます。エリア専用に作られたコンパクトなスプーンなどに比べると少しシルエットが大きくも感じますが、自然の渓流と管理釣り場の双方で使うことを考えるとちょうど良いサイズかなとも思います。とりあえず、今後ももっといろいろな場所で使って試してみたいと思います。

朝一は、静かなスタートで周りを見回してもあまり釣れている様子もなかったので、まずは落ち着いて他の方の釣りを観察しながら情報収集をしてみようと、行き道にコンビニで買ってきたサンドイッチをパクつきながら休憩所で一息入れていると、フライマンのおじさんが声をかけてくれました。朝一の状況を話してみると「そりゃあ、無茶だわぁ・・・」と苦笑いww

よくよく話を聞いてみると、エキスパートエリアには大型のトラウトが入っているものの数はそれほど多くなく、常にプレッシャーもかかっている状態なのでルアーで狙うのには難易度が高いとのこと。そのため、セオリーとしてはまずエンジョイエリア(旧第1エリア)・トーナメントエリア(旧第2エリア)でアベレージサイズのトラウトを狙って数を伸ばしつつ、様子を見ながら合間にエキスパートエリアで大物を狙うという流れで釣っていった方が効率が良いそうです。

また、この他にトーナメントエリアは各種大会などに使用されることも多く、エンジョイエリアに比べ若干トラウトのストック量が多くなる傾向にあるので、まずはトーナメントエリアに入ってみることを勧めてくださいました。

あとで知ったことなのですが、そのおじさんとは平谷湖フィッシングスポットでフライの講師をされている方だったんですね。なるほど、どうりで詳しいわけです( ̄▽ ̄;)

ひとまずタックルチェンジ

講師の方から貴重な情報をいただいたので気を取り直してトーナメントエリアへ入り直そうかとも思ったのですが、お話の途中で少し使っているラインが太過ぎるとのご指摘があったのでひとまず車に戻ってタックルチェンジすることに。

今回、朝一のタックルには、ダイワ レガリス LT2000S-XHにサンヨーナイロン アプロード GT-Rトラウトエディションの4lbを巻き、先端にはリーダーとしてフロロカーボンの0.8号を繋いで使用していたのですが、視力の弱い私にとってラインの視認性はバツグンに良かったものの、さすがに管理釣り場で使用するにはこれはちょっと目立ち過ぎな感じが否めませんでした。そこで、予備としてシマノ アルテグラ C2000HGSにVARIVAS(バリバス) スーパートラウトエリア マスターリミテッド SVGの2.5lbを巻いたものを用意してあったので、とりあえずそれに交換して対応することにしました。

また、車に戻る途中、落とし物を発見したので受付のスタッフの方に届けたついでに最近の状況を聞いてみると、ここ最近になって気温も水温も一段と下がりグッと季節が進んだためか数日前から初心者にとっては難しい釣りになっているのだとか。これは、ひょっとして今日はボウズ覚悟か・・・と思っていると、スタッフの方がとても丁寧にまず一尾目を釣るためのポイントを解説してくださいました。

はじめの一尾を釣るために・・・

今回、スタッフの方から教えて頂いたポイントは具体的に以下のような内容でした。

ポジションは川側から始めてみよう

平谷湖フィッシングスポットは、エリア西側に広がる才ノ神という山と東側のすぐ横を流れる平谷川という川に挟まれるようなかたちの地形になっています。そのため、立ち位置としては才ノ神を背にして立つ「山側」と平谷川を背にして立つ「川側」の大きく2つに分けられます。

この立ち位置を選ぶ際、川側に立つと湖面に山の緑が映り込み水中の様子が確認しやすくなるのに対して、山側に立った場合は湖面に青空や雲が映り込んでキラキラと乱反射してしまい水中の様子が目視しづらくなってしまうので、まずはじめての場合は川側に立つと良いそうです。

なるほど、ということはいきなり山側から攻めるのではなく、まずはポジションを川側にとり活性の高いトラウトの泳層や反応の良さそうなカラーを探りながら、徐々に山側を攻めて行く方がやる気のあるトラウトを探すのには効率が良さそうですね。また、逆を言えば山側のポジションは敬遠されがちなため、普段から透明度の低いマッディーなエリアでカウントダウンなどを駆使しながらブラインド気味の釣りに慣れているアングラーにとってはこの山側は有利な条件になりうるとも言えますよね。

初心者はまずインレットを狙ってみよう

次に勧めてもらったのは、この管理釣り場でメインのインレットがあるビギナーズエリア(旧初心者エリア)。ここにある大小合わせて2つのインレットからは溶存酸素量の多い新鮮な水が常に供給されるため魚が集まりやすく、そのためポイントが絞りやすく攻めやすいといったメリットがあります。スタッフの方も、まずはインレットの流れの中を狙っていくようにアドバイスしてくださいました。

実際に釣り場に立ってインレット下流側の流れに目を凝らしてみるとたくさんの魚影が確認できました。インレットからできる流れの筋やその横にできる反転流など、ビギナーズエリアのなかでも場所によって魚の向いている方向が違うのでスペースがあれば立ち位置を替えながらいろいろな方向からアプローチしてみるとチャンスが広がると思いますよ。

ルアーの種類にこだわらないで、いろいろな種類のルアーを使ってみよう

さらに、もうひとつアドバイスを頂いたのが「ルアーの種類にこだわらず、いろいろな種類のルアーを使ってみる」ということでした。特に季節の変わり目など水温の変化する時期は、活性の高いトラウトの泳層が時間を追うごとに変化し表層から底層まで幅広い層に散らばってしまうためアタリのある層を見つけるのが難しくなるのだそうです。

そのため、スプーンの釣りだけに固執せずにミノーやクランクベイトなど手持ちのルアーを総動員して、表層から底層まで幅広く探りながらもトラウトを飽きさせないことが重要なのだそうです。

ビギナーズエリア(旧女性・初心者エリア)

平谷湖フィッシングスポット 女性・初心者エリア
イベントエリア側から見たビギナーズエリア。写真右側にインレットからできた流れがあり周辺に多くの魚が集まる。

おふたりから貴重なアドバイスをいただたので、気を取り直してまずはビギナーズエリアから順を追って入り直してみることに。インレットの流れに目をやると確かにたくさんの魚影が確認できます。「これなら一尾目のトラウトとの出会いまでもうすぐそこか?」そんな期待とは裏腹に相変わらずトラウト達からの反応はイマイチ。「コツッ」といった手元に伝わるようなアタリが何度かあるもののなかなかハリに乗せることができません。

Evo-SPOONでは少しシルエットが大きく感じたので、今度はダイワ プレッソ GRAIN 1.4gの少し暗めのカラーに交換してみると少しだけ反応が良くなったものの、やはりあと数センチの距離が詰まらない。「ビギナーズエリアで釣れないってことは、もうこの先のエンジョイエリアやトーナメントエリアでは釣れないんでないの?今日は、ボウズ確定?」そんなことを考えながらもここで諦められるはずもないので、一旦ビギナーズエリアには見切りをつけてお隣のエンジョイエリアへ移動してみることに。

エンジョイエリア(旧第1エリア)

平谷湖フィッシングスポット 川側から見たエンジョイエリア(旧第1エリア)
川側から見たエンジョイエリア。エリア中央付近にはリプルや沈み岩がある。

エンジョイエリアに移動してまず感じたのはその放流されている魚の多さ。ポンドの透明度が高いためにそう見えるだけかも知れませんが、まるでスクランブル交差点のようにトラウト達が思い思いの方向に移動しながら漂っています。エリアの中央付近には水を撹拌するための「リプル」と呼ばれる水平方向に回転する水車が稼働していてエリア内の水に緩やかな動きを作っています。

平谷湖フィッシングスポット エリア中央付近に設置されたリプル
エリア中央付近に設置されたリプル。緩やかな水流を生み出しエリア内の水を撹拌している。

また、エンジョイエリアはリプルの近くに大小いくつかの沈み岩があったり、エンジョイエリアとトーナメントエリアの間にある島が岬のように伸びていたりとトーナメントエリアに比べて地形変化に富んでいます。アドバイスされたようにエリアの川側に立って湖面を眺めてみたのですが、エンジョイエリアはビギナーズエリアに比べてインレットのような強い水流の変化がないため水面の波立ちが少なく、より水中のルアーやトラウトの様子を観察し易く感じました。

ここでルアーをスプーンからプラグに変えてみることに。せっかくこの日のためにクランクベイトを用意してきたので、まずはRMOF 管釣りクランク 4.0gから試してみました。全体的に柔らかめな鱒レンジャーに4.0gは少し重いかとも思いましたが、実際に投げてみると鱒レンジャーでも充分に背負える重量でした。しかし、細いラインを使用している場合はあまり勢いよくフルスイングするとラインブレイクしてしまうので多少の力加減が必要かも知れません。泳ぎの方はというとディープクランクらしいワイドな泳ぎで、キャストのあとしっかりと潜らせてボトムノックさせるとどこからともなく物凄い勢いで追いかけてくる魚影が何度となく見られたことから、どちらかというと鱒レンジャーよりもUL(ウルトラライト)からL(ライト)くらいのアクションの少し張りのあるロッドでPEラインなどを使用したタックルだと、もっとこのルアーの良さが活きてくるのかなと感じました。

クランクベイトのカラーをローテーションしながら様子を見ていると、暗めのカラーを使って割とゆっくりめのリトリーブで中層付近を泳がせると反応が良く、どちらかというとスプーンよりもプラグの動きに興味を持っているような印象でした。未だ釣果ゼロですが少しだけ希望が見えてきたところで、とりあえずエンジョイエリアをあとにして、今度はトーナメントエリアへ移動してみることに。

トーナメントエリア(旧第2エリア)

平谷湖フィッシングスポット エキスパートエリア(川側)から見たトーナメントエリア。
エキスパートエリア(川側)から見たトーナメントエリア。大会などに使われることが多いため、場所ムラを少なくするためか地形的な変化も少なめ。

トーナメントエリアにもエンジョイエリアと同じように中央付近にリプルが回転しておりエンジョイエリアとそっくりな作りになっています。こちらのエリアは、大会などで使用されることも多いため、場所によるムラを少なくするためなのかエンジョイエリアに比べて地形変化が少なく感じましたが、そのぶん広々としていて根掛かりなどを恐れずに思い切ってルアーを引くことができます。

また、川側のエンジョイエリア側にはスロープがありその地形変化の周りや沈み岩の周りなどは良いポイントになりそうです。先程の講師の方からは、エンジョイエリアよりもトーナメントエリアの方が魚影が濃いと聞いていたのですが、この日の印象としては両エリアとも魚の量に関してそれほど大きな差はなく、どちらのエリアにもしっかりと魚がストックされていました。

ここで、少しクランクベイトのサイズを落としてRMOF 管釣りクランク 2.8gを使って様子を見てみることに。こちらのクランクベイトは、中層よりもむしろ表層をターゲットに作られたルアーのようで動きも「ブリブリ」というよりは「ぷりぷり」といった感じの可愛らしい動きで水面直下をゆっくりと引いてくるととても反応が良い感じでした。特に着水後のポーズを長めにとってトップウォーター的に使うとドライフライのようなバイトが何度が見られたので、これはタイミングや使い方によってはかなり期待が持てそうです。

この時点ですでにお昼を回ろうかという時刻だったのですが、バイトはあるもののフッキングにまでは至らない状況がずっと続いています。自然の環境で釣りをしていて魚が見えない状況なら、いろいろと理由をつけて自分を納得させることもできるのでしょうが、ブランクがあるとはいえこれだけの数のトラウトを目の前にしてたった1尾のトラウトもフッキングさせることができない現実に言い訳のしようもなく、すでに挫折感の塊になっていました。管理釣り場って、ある意味とても残酷な場所かも知れないですね・・・( ̄▽ ̄;)

そこで、もうここまできたらボウズでも良いので、一発逆転を狙ってエキスパートエリアで大物を狙ってみようと再びエキスパートエリアへ移動することにしました。

再びエキスパートエリアへ

日も高くなりトラウト達の活性も上がってきたのか活発にルアーを追うようになってきたので、午後の釣れない時間帯に突入してしまう前になんとか1尾だけでも仕留めなければなりません。そこで、ルアーの動きをもう少し抑えてヌルヌルした感じのものに、そしてカラーはナチュラルなものにした方が良いのではと思い、アングラーズリパブリックのRAPID 45DSPにチェンジ。

エキスパートエリアの川側に立ち、数投キャストを繰り返してアクションを確認したあとエキスパートエリアの中でも水深のある水門周辺に向かってキャスト。ゆっくりとリトリーブしながらそろそろルアーが見えてくるかなという頃にいきなり「ズドンッ!!」やっと本日の1尾目がヒット。久々の感触に動揺しまくりながらもなんとかランディングに成功。それほど大きくはありませんが立派なニジマスでした。

平谷湖フィッシングスポット 記念すべき平谷湖でのファーストフィッシュ。
記念すべき平谷湖フィッシングスポットでのファーストフィッシュ。そこまでの大物ではなかったものの立派なレインボートラウト。

続けて足元を岸と平行に引いてみると、障害物の影から横っ飛びで何かがバイト。あまりにも足元でのヒットだったので躊躇している間にバレてしまいました。物陰からスッ飛んで来たところをみるとブラウントラウトだったかも・・・残念。

一瞬の連続ヒット

これは、ひょっとしたら時合が来ているのかもしれません。この期を逃すまいと少し反応の鈍ったエキスパートエリアに見切りをつけて再びエンジョイエリアに入り直してみることに・・・。お昼時ということもあり周りの人達が食堂へと移動していくなか釣りを続けていると、移動してすぐにリプル周辺に沈む大岩の周りでヒット。先程までの苦労が嘘のようですww 今度は小ぶりだけど元気なニジマスが遊んでくれました。

平谷湖フィッシングスポットのニジマス(その2)

フックを外して優しく魚をリリースし、再び同じ辺りにキャストし糸フケをとると着水と同時にまたもやヒットww

今度は、少し引きが重く感じたので慎重にやり取りしながら引き寄せネットに入れると、どうやら相手はニジマスとはちょっと模様が違う様子。このコは、ブラウンかな?それともブルック?ちょっとよくわかりませんでした。

平谷湖フィッシングスポットのブラウントラウト?

このあと、さらに何投かすると再びヒットさせることができたもののランディング直前でバラしてしまい、それを最後にそこから終了までの間はまた午前中と同じような感じに戻ってしまいました。しかし、その後もミノーなどプラグへの反応も悪くはなかったのでアタリを継続させるためのキッカケを見つけられなかったことがとても残念でなりません。まぁ、久し振りの釣りなので欲張っても仕方がありませんし、ボウズでなかっただけでも良しとしなくてはいけませんよね。ほんの一瞬の入れ掛かりでしたが、久し振りにドキドキすることができました。

当日の状況

当日の天候や水温などの条件は以下のような内容でした。

  • 天気 : 晴れのち曇り
  • 気温 : 7℃~18℃
  • 水温 : 10℃~11℃
  • クリア度 : 70%

服装は平地よりも少し温かめに

今回、私が訪れたのは10月の中旬頃だったのですが、日中は雲は多いものの日差しもあり気温も18℃と比較的快適に過ごせるお天気でした。ただ、午後からは少しヒヤッとした冷たい風が吹き、Tシャツの上にパーカーを羽織っていても少し肌寒く感じるような変化の激しい環境でした。

やはり、平谷湖周辺は標高の高い山間部に位置していることもあり、平地では残暑の厳しい季節でも、朝夕ともなれば現地では結構冷え込むこともあります。平地と同じ感覚の服装のままでは対応しきれないこともあると思いますので、快適に釣りを楽しむためにもいざという時に一枚上に羽織れるような上着を用意して行った方が良いかも知れませんね。

また、秋ということで随分と過ごしやすくなったものの日差しの方はまだまだきつく感じたので、安全対策と紫外線対策のためにも帽子と偏光グラスの着用を強くオススメします。

使用タックル

今回の釣行では、主に以下のようなタックルを使用しました。

ロッド

今回は、一日を通してグレート鱒レンジャー改 SP50というグラスのワンピースロッドを使用してみたのですが、このロッドは本体価格も数千円と安価なモデルではあるのですが、全長が5フィートと取り回しも良く、グラスロッド特有のしなやかさと粘り強さで不意な大物にも充分対応することがでます。トラウトの管理釣り場だけでなく、その他にも様々な釣りに応用が可能な万能ロッドなので、お子様用や入門用のロッドとしても最適ではないでしょうか。

リール

リールは、今回の釣行にあわせてダイワ レガリス LT2000S-XHを用意して行ったのですが、途中からはシマノ アルテグラ C2000HGSをメインに使用しました。レガリスもアルテグラもメーカが異なるもののどちらも比較的安価なエントリーモデルのスピニングリールで、外観に妙な安っぽさがなくその価格とは裏腹に必要にして充分な性能を持ち合わせた初心者にもオススメのモデルです。

ライン

ルアー

今回の釣行ではアングラーズリパブリックのRAPID 45DSPなどシャッド系のプラグに反応が良かったのですが、その他にも以下のようなルアーを使用しました。

信州平谷温泉 ひまわりの湯

信州平谷温泉 ひまわりの湯 入り口

今回の平谷湖釣行のもうひとつの楽しみが温泉。帰り道の途中で立ち寄ったのは道の駅 信州平谷の敷地の中にある「信州平谷温泉 ひまわりの湯」です。

私の場合、そもそも釣りをする体力も落ちているので、久し振りに朝から夕方までみっちりとロッドを振って充分に楽しむことはできたのですが、そのまま車を運転して帰るほどの体力の余裕が無かったため、ここでしっかりと休息を取ることができて大変助かりました。

さて、こちらの温泉の泉質は、「ナトリウム炭酸水素塩温泉(重曹泉)」というそうで効能としては神経痛・筋肉痛・関節痛・冷え性・疲労回復などに効果があるそうです。その他にも、なんと慢性消化器病・痔疾などにも効果があるんだとか・・・。

肝心のお湯の方はというと、無色透明で湯舟の中で肌に触れるとぬるっとした独特な感触があり、とっても滑らかなお湯でした。内風呂の他にも露天風呂が用意されており、そちらでは打たせ湯も楽しめるようになっています。また、洗い場にはそれぞれシャワーの飛び散りを防ぐように個々に仕切りが設けられており、各洗い場にはボディーソープ、シャンプー、リンスが用意されていて非常に設備の行き届いた温泉でした。

この日は、平日の夕方ということもあってそれほど混み合うこともなくゆっくりとお湯に浸かることができ、温泉で温まったあとは休憩所で軽い食事もとることができるので、温かい山菜そばをいただきながら充分に体力を回復することができました。

上の方でも書いているのですが、今回利用したひまわりの湯は平谷湖フィッシングスポットのチケット購入時に「ひまわりの湯 温泉パック」というプランを選択すると通常、大人600円の入浴料が300円で利用することができます。また、帰り道に急に入浴したくなった場合でも、この施設ではJAFの優待割引を利用することができるので受付時にカウンターでJAFの会員証を提示することで入浴料が大人(中学生以上)100円引き、小人(3歳~小学生)50円引きになるそうですよ。


このところ、少し肌寒い日も多くなり今シーズンはもう釣りに行くのは無理かもと少し諦めかけていたのですが、思い切って出掛けてみて本当に良かったです。結果的には、自分の技量や対応力の無さを再認識することになってしまい少々残念な結果となってしまいましたが、まぁ、このあたりはこれから少しずつ時間を掛けて練習していけば良いと思うし、何より釣り場へ出掛けられて魚の顔も見ることができたことが何よりも嬉しかった。

やっぱり、釣りは楽しい。きっと、一番最初の釣り竿をはじめて握った頃からやり直すことになったって何度だって喜んでやり直すと思う・・・。

本格的に寒くなってしまう前に、もう一度くらいどこかの管理釣り場に釣行できたら良いなと考えているのですが、そんな頃は平谷湖はもう極寒かなぁ( ̄▽ ̄;)

いや、そよりも前にあまりにも酷かったキャスティングの練習の方が先かww

今回はご紹介することができませんでしたが、平谷湖フィッシングスポットにはコテージが併設されており夏のアウトドアシーズンにはキャンプを楽しみつつエリアフィッシングも楽しめてしまいます。コテージでお泊りエリアフィッシングなんて私にはとても無理だとは思いますが、来シーズンは是非夏に訪れてみたいと思います。それでは、最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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